IT系=すごい人?

まあ一般的な認識としてこういうのがある
実態はそうでもないし、むしろそういう都合のいい存在であって欲しいという
願望が乗せられている気がしないでもない
町医者に見てもらえばどんな病気でも治る、みたいな


IT系と呼ばれる職業に共通するのはPCに関わる専門性を持つ職業である
では「PCを使うこと」そのものでどれだけの仕事ができるかと言えばかなり狭い
オペレータであったりコーダ、パンチャーと呼ばれる人たち
上から回ってきた指示どおりに操作入力する人たちのことである
じゃ、他の人たちはというとPCを使うことで何か「作り出す」ことが仕事である
極論を言えばIT系と括られる人たちがPC使わなくても仕事ができるのである


例えばCGデザイナーがいるとして、その人はPCが使えないとする
原画を作り、PCの描画ツールを使いこなすオペレータにその原画通りに
CGにおこしてもらった場合、PCの使えないCGデザイナーはできあがる
(まあ大抵クレジットにはイラストデザインとかキャラデザインとかになるだろう)
例えPCが使えずとも手書きにはないCGの特性を引き出したデザインができるなら
立派なCGデザイナと呼ぶことはできないだろうか
CGデザイナーを「PCを使い絵を描く人」と定義するなら
「絵を描くこと」と「PCを使うこと」どちらに比重を置くべきだろうか
その辺りは各自の裁量にお任せするが
「機械コードを書くこと」が仕事なプログラマにCGを描けというのが
無謀なことは理解していただけるかと思う


PCは非常に汎用性の高い道具であることは間違いない
ただそれを使う人間が汎用性が高いとは限らない
案外簡単なことなのだが気づいてない人は多いんだよね
んでまあそれをいいことに
肩書き一つで何でもできる人の振りをして世を渡っていく人がいるから頭が痛い
「何でもできる人」の「できる」含みの中に「可能にする」と「挑戦する」という
二つのレトリックが混ざっているから、きっちり区分けできる見識は欲しい


だからさー、仕事のために勉強してんのか、勉強のために仕事してんのか
どっちなのよ?と小一時間・・・。