システムダウン

昨日東京証券取引所のシステムがダウンしました
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0511/01/news058.html


まあ不備は不備なんだけど朝日の社説の空振りが笑えて仕方が無い
http://www.asahi.com/paper/editorial20051102.html


> 東証は今年5月から取引の処理能力の増強を進めてきた。その一環として、
>10月なかばの連休に処理件数を1日あたり620万件から750万件に引き上
>げた。あわせて、システムの負担を軽くするため、月末ごとにデータを整理する
>プログラムを組んだ。
月末処理プログラムは新しい物が組み込まれてるけど、元々あったはず
ここ読むと新しく「追加」されたように読める


> 月が明けた1日早朝、取引開始に備えて動かそうとしたところ、証券会社から
>注文を受け付けるサーバーが立ち上がらなくなったという。
月末処理プログラムとDBの連動が不具合とはあるけど
サーバーが立ち上がらないとはどこにも書いてないわけだが・・・
原因究明を考えるとき全く別の場所に焦点当てるハメになる


> こうした大量のデータを処理、整理する作業は、コンピューターの管理では
>日常的なものだ。問題は重要なシステムを手直ししたのに、間違いなく動くの
>かという点検を怠ったことだ。基本的な手順をおろそかにしていたと批判され
>ても仕方がない。
>
> ネット取引というかつては想像もできなかった売買手法が登場したことが一
>因とはいえ、次々と木に竹を接ぐようなシステム増強策を重ねてきたことも、
>今度のようなトラブルの芽を育てていたのではないか。
基本的な手順=猿でもできるくらい簡単なことの手落ちのようなニュアンスだが
テスト項目数は軽く1000-10000は出てるんじゃないかな
必要であったことの手落ちは確かだけど、基本と二文字で片付けられるほど
簡単なことではないのがシステムテストってもんです


木に竹を接ぐシステムじゃない中規模以上のシステムって案外ないんだよね
システム作成時に想定もしていない変更を行う場合、木に竹を接ぐ形になり
当然そこには性能低下や不具合発生率高い落とし穴になりやすい
でも業務変更や拡大でシステムが対応しなくちゃならないなんて日常茶飯事だし
その度に新規システムなんか起こしてたら費用も時間も足りるわけがないのが現実
多分今の東証のシステムを綺麗な形で新規に作ったら
完成する頃には株取引の手段が変わってる頃になると思いますよ


> しかし、いくら金をかけて立派なシステムや設備を整えても、肝心の管理が
>不十分では、投資家の支持は得られない。
富士通、東証両方とも月末処理のテストを行ってなかったのが問題で
稼動後の管理なんてどこも問題にしてないわけだが・・・。
稼動後のテストも管理に入るのかな?


それらしいことを言ってるようだけど、なんか現実見えてないような社説だ
ほんとにシステム構築わかってこんな社説書いてるんかな?