輪廻新生

この時期になってくるとTVなんかでも特番が増えて
年の瀬という言葉や年内のめぼしいニュースなんかが飛び交うようになる
あー、こんなことあったな、とか思い出しながら浸るのも悪くはない


でもいざ振り返って今年は何があっただろう、で済ますのではなく
自分の中で何が変わったのだろうと考える
単に髪型を変えてみた、着る服をちょっと違う物に変えてみた、違う本を読み始めた
そんなことから
住む場所や仕事を変えたり、趣味や憩いの時間を変えたという場合もある
その全てが今の状態でプラスに働いていたり、マイナスに働いていたとしても
大げさにそれらは成長であると思う


私は「変化」することで自分が成長していけると考えている
故に石の上にも3年などと悠長なことを言う気はない
石を暖めたいなら火に放り込めば数分で暖められる
わざわざ3年も石の上に座っている必要はないのである


毎日は繰り返す、だが今日と同じ日は二度と来ない
同じように見えたとしても
鉄に錆
布に綻び
自身には老い
全て変わっていくのが常
それに対してただ錆を取り、布を繕い、老いに逆らうのもありだろう
だが錆びた鉄と綻んだ布と老いた自身で何ができるかと考えるのを
毎日起きる楽しみとすることもできる


世に楽しいことがあるわけではない
世につまらないことがあるわけではない
そうと決め付けている自分が居るだけなのだ


そんなことを思いながら積む日々を変わらずに繰り返している