国産検索エンジンについて

http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0611/17/news082.html


個人的には国家予算のばら撒き以上の効果はないと思ってます。
副次的な効果(国レベルでの技術料UP)は"それなり"にあるとは思うけど
既存で在る物の日本製を作ったところでどうするのさ?というのが技術屋の端くれとしての見方
車輪の再開発以上の何者でもない。(情報解析部分じゃなくてDB部分)


どうせならMySQLPostgreSQLなりをベースに最低限実装に極小化して
情報解析エンジンの部分を国産にすればいいじゃまいか、と思ってしまう。


ユーザ視点からすればそれが国産だろうが外国産だろうが、使い勝手がよければ何も気にしないし
内部コード日本語なんてコンパイラの文字列分解が複雑怪奇になるだけでなんら良いことはない




あともう一つ、日本発の技術が育たない別の視点として買い手(もしくは使い手)の違いがある。
日本では前例のない物については極端に拒否する傾向がある。
中身を分析して良い物かどうか精査するのではなく、単にお隣さんが使ってどういう感じかなのだ。
逆に米国では隣が入れてないからこそうちで入れよう、という真逆のスタンスにある。
皮肉な話だが、国産の優れた新技術は米国で売って知名度を上げた後に逆輸入する方が売れる。
(もちろん見る目が肥えてるし、それで優位に立とうと思って新技術を導入するのでかなり厳しい評価になるが)


その辺りってこの記事で触れないのかなーと思って読んだけどやっぱり触れないよね。
あとは単にDBについてのみ書いてあるけど、ハードウェア視点がすっぽり抜けてるよなあ・・・とか
(自動車にIntelとWindows入れる・・・?怖くて乗りたくないよ。ブルースクリーンじゃなくて赤い惨劇になる)


国主導でやるならもっと地に足ついたところからやって欲しいこと山ほどあるんだが・・・。