残業代ゼロ労働制

この日に書いたホワイトカラー・エグゼンプションの最終案が出た。
こちら
んで12/7付けで民主の対案も出ていた


とりあえず最終案の方は具体的な指標が何もなくなりましたな
こじつければ年収200万ちょいの事務の人くらいでも適用させられそうな気がする。
(事務作業だって時間かければできるもんじゃないし、仕事してもらわないと会社が回らなくなる重要な責務だし、
これやっといてと言うだけ(委託)なら指示には当たらないし、年収だって(もっと低い方と比べれば)相当程度に高いよね?)


年収のラインもなしで、他に仕事を振る手段もないのなら
そもそも論で一定の基準で仕事を拒否する権限与えないとバランス取れないと思うが・・・。
(米国式だと部下が居ることが適用条件になっている)


対案の方は
>「残業代の不払いを正当化し、健康確保を軽視する。導入はありえない」と強調している。
>欧州諸国のように「1日11時間の休息」を義務づけるとしている。
この辺りの方向性はいいんだけど
>長時間労働の抑制のため、残業代の割増率引き上げを求める対案
これじゃ残業代ゼロ労働制の利用促進にしかならないような・・・。
予想でしかないけど、最終案に挙げられている項目を民主側から削除・変更できないから
挙がっていない項目の中から条件選んで出して対案にしたような感じがありますな。
既存の残業代とか休息時間の制定とかは最終案にないからそこで縛っておこう、みたいな。


うーん、経団連で推してるこの制度も根幹は人件費の削減が目的。
結局のところ頭でっかちになってる組織体形の問題を下削ってなんとかしようとしてるだけだろうな。
年功序列の影響で役職者・役職候補がイパーイ売れ残ってるだろうし。
そこの解決しない限り、あらぬしわ寄せは続きそうだな。
逆にあと20-30年くらいしたら正社員・管理職不足が社会問題化しそうではあるけどw