農家のNoか−続

継ぎ足して書くというわけじゃなく、頂いたコメントへの返答ですが。


まず要所要所へ


>政府は外国の米が売れようと売れまいと年間規定量の米を輸入しています。
知らなかった・・・。


>小麦だけではなく米もそうなんですね・・(中略)日本政府の国策に沿って企業や行政が全国津々裏々にまでパン食を奨励して回ったからなんですよね。
知らなかった・・・。(その2)


>>一部作物だけ自給率100%よりも、平均して30%とかにした方が国全体から見ると流通は楽になる。
>平均的に30%あればいいようなことを書いてますが、
週刊東洋経済」2月23日号によると
<世界に依存する日本の食卓――自給率はわずか39%>
だそうです。
で、単純計算として自給率100%目指すのには現状の農地及び農業従事者、あと農具なんかが2.5倍必要になります。
農具はともかくとして、土地と人を2.5倍できるのかなあという辺りは不明なので、まずは転作で自給率100%以上のところから
農地と人を借りて別の作物を作った方が良いのではないかな、という落としどころです。
自給率30%で日本の食は大丈夫だという意味ではないです。


>今、あなたがたに考えてもらいたいのは、現場をみてないし、農家の現状も理解できてないから、そういうことが書けるんです。
少なくともこの記事において現場も、農家の現状も見ていません。"私は"さんのように親類で農家がいるわけでもないです。
もっと言えば私は情報産業に従事する者であり、農業に口出す筋はないことを承知しています。


私は農家の現状を知らないため、比較はできないですが、情報産業も内情はひどいものです。
人がバナナのように叩き売られ、腐ったら捨てられる。世間的にも3Kの仕事としてニュースに流れていたりしますね。


でもそれをなんとかするのは情報産業にぶら下がってる私たちの役目だと思います。
情報産業の現状はひどいんだよというのは時折記事なんかを引用して書いたりもします。
それで改善できるかといえば、海に角砂糖溶かすようなもんだとは思っています。
しかし、それが情報産業に従事する私の役割のひとつだと思います。(まあ立場なく仕事してるんで、権力とか発言力とかないんですけど)


話を戻して、なんで筋違いなことをわざわざ書いたのか。それはお三方のコメントを頂いた時点で達成しています。
貿易(社会でいいのかな?)や歴史に詳しい方、あまつさえ本業の方から氷山の一つまみくらいの現状を教わることもできました。


現状を踏まえず言えば、日本は元々個人農家が多く、さらに高齢化が進んでいると聞いています。
もし農家人口が減少傾向にあるなら、誰かが個々人の農地を集めて統合的・組織的に作物を作ったり
それらの参入障壁を下げるために農具のレンタル業なんかが生まれるのかなあ、なんて思ったりしてます。
(現実には確かできたものは農協の一括買取を通さないとダメなんで、実現難しいようなことは聞いたことが・・・)


私は料理もするし、食べるのも好きなので、良い食べ物がいっぱい出回って欲しいなあと思ってます。
そんなところから生まれた思いであると汲んでもらえたら幸いです。