上流工程の専門家

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081004-00000001-jct-soci
立ち位置的に微妙なんじゃなかろうか。特に日本的なところには。


私は内情はさっぱりだけども、ここの内情ちょっと知ってるよって人のブログだとどうやらニュース最後のコメントどおり

 「それぞれ個別の案件で、関連性はないと思っているので、まとめてコメントすることはできない」

ということらしい。
中身見ずに単に訴訟ネタだけかき集めてニュースにしたと思えばI○Mやばいじゃん?とは思わない。


ちなみにシステムの上流工程って何すんの?って言ったら、いわゆるウェイターだったりソムリエに近いと思う。
料理やワインに博識であることには間違いないけど、実際に料理やワインは作らない人。それのシステム屋版と捕らえたら良いと思う。
○BMという会社はそこに特化した会社になっている。
(もちろん過去にはでっかい汎用機からノートPCまで作ってたけど、縮小や事業売却して現在は主力ではない)


で、立ち位置的に微妙なんじゃ?という真意は、上記の例を引っ張ると簡単に考えられる。コックに直接注文を言えば良い。
極端な話、ウェイターだけの店があったら注文伺いました、終了!である。


ただ実際はそんな簡単な話じゃなくて、
お腹空いたけど何食べていいか決まってないって顧客に「魚料理なんてどうですか?」なんて提案してみたり
スペイン語話す客と英語話すコックを取り成す役割を持っていたりする。
スペイン語なんて大げさなと思うかもしれないが、実際業務分析の段階では相手の業務用語・専門用語の雨あられに合うと
同じ日本人だと思えないことはままある。
しかしそれらを理解して、顧客がどんな仕事をするのか、どんなやり方をするのか把握しないとシステムは作れないんである。


この辺りは主観になってしまうのだけど、この「業務を理解する」という辺りはお世辞にもスマートな仕事とは言えないと思っている。
実際いろんなグラフやら図解織り交ぜた資料で、プロジェクターなんか使ってバシっとプレゼンというのもここらの仕事なのだろうけど
業務分析自体はいかに情報をかき集めるかの泥臭い作業だと思う。


実際私は煙草を吸わないが、仕事だと休憩を喫煙室で取るようにしている。
どんな資料よりも、そこで聞ける声の方が仕事では役に立つから。


じゃ、IB○はそういうことするのかなー?というと、私が見たことあるその人たちは、むしろ自分の区画にパーティション突っ立てていた。
文字通り壁を作っていたのである。逆だろ、常考。というのが私の感想。
もっと言うと自分たちの会社以外の人間と喋ってるところを見たことがないから(喫煙者なのに!)、非合理的な合理主義者に見えた。
仕事上絡みはなかったのでそれ以上のことはわからないけど、メールと週に片手で数えるほどの打ち合わせで業務分析してたのかな。


私が発注側に回ることがあるかわからないけど、多分こういうやり方をされるのであれば私なら仕事出さないと思います。
的を射た分析が出てくるよりは、机上で合理的にこね回した理屈が出てくると思うし
実際の現場は合理だけじゃなくて、過去の歴史やら心情的な部分やらも含まれて業務が流れているから
「けっ、インテリがわかったようなこと言いやがって」で一蹴されかねないと思う。


ま、これで「うちらはエリートだから」なーんて内心思ってるんだったら将来はなさそうかな。



追記:
IB○も中国に進出してたりするのかなー、なんて思ったが
「ワタシたち自分でシステム作るネ。アメリカの力なんて借りないヨ」とか言い出しそうで、じゃあ作って障害起きたら
「ワタシ悪くない。オマエ悪い。」とかでケンカしてそうだなー、とかあらぬ想像をしてしまった。
偏見まみれで申し訳ない orz >中国の方