クラウドは掴めない

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20081104/318418/
GoogleやらM$やらが乗り出してからあっちこっちでうるさいクラウドだけど、結局使い手及び作り手である自分の所にまでどういう影響を及ぼすのかさーっぱり見えてこない。


クラウドで騒ぎ出す前に「仮想化」が騒ぎになってるけど、あれもどこがメリットなのかさっぱりわかりません。
例えばサーバ(ハード)を3台仮想化でくっつけて、それを5つの仮想サーバにしてそれぞれにWeb・DB・AP・バックアップサーバなんかにして、ハード1個が死んでもサービス継続可能だよって話ならわかるけど
(RAID5のサーバ版とでも言うべきかな?)
そういう対障害性が上がるという話は聞かない。ひたすらに「リソースを無駄なく使える」というネタ。


基盤設計から見てみれば「仮想化設計」って一段階増えるから、構築段階で設計工数増えるだけじゃん。
サーバ一台減らすより、設計工数削減と設計簡素化して運用時の対応明確にしておく方が最終的にコストが落ちる。
運用に入ってから大抵はハードの故障を検知しなきゃなのに、それを隠蔽化したらどうやって障害検知と切り分けはかなり難しくなると思う。
物より人のが今は高いって偉い人言ってなかったっけか?


で、クラウドはハードのリソースからミドルアプリまで包括的にして使えますよっと。
単純な例としてファイルサーバって考えて、各部署で持ってたファイルサーバを一元化して余りのディスク領域を無駄なく使える、管理手間が減るって考える。
ここで止まればいいことづくめなんだけど、全社的ファイルサーバって「止められなくなる」というクリティカルなサーバにランクアップせざるを得なくなるわけで。


要はこの日は止めてもらっちゃ困るって言う部署が増えるほど、消去法で止めていい日が減る。よってメンテ停止がしづらい。
ましてや絡むサーバが増えるほど、総合で使えるメンテの時間が減る。→ 正月とかに一斉メンテ → スケジュールカツカツ
メンテのこと考えると一元化しすぎると、変にサーバを止められなくなるって地雷を自ら作ることになるのだけど
そういうのは考えてるんかね、この人らは。


サービス全体を構成しているサーバのうち1割2割を止めてもサービスへ影響出ませんっていうような技術にならんもんかなあ。
そしたら休日出勤どころか、いらんところに顔出してクドクド言われることなくなってすごく助かるんだけど。


で、使う側からは一言


ASPアプリケーションサービスプロバイダ)とどう違うの?