ミスはした方がいい

http://d.hatena.ne.jp/takerunba/20090202/p3

本日お会いした方にこう一言。

ミスしなきゃいいんだよ!

そんなの気合でなんとかなるよ!

ミスするヤツはたるんでるんだ!

一生分かり合えそうにありませんね。

システム屋の端くれとしてはこういう思考の方はご遠慮したいところだ。タケルンバ卿に同意。


信頼性設計の一環に「フールプルーフ」というものがありまして
私はソフトウェア設計の一つとして勉強したのだけど、産業系全般に使われる物らしい。


基となるのは「人間はミスをする」ということ。で、ミスをしたら機械や処理を止めて事故などを防ぐと。
扉が開いてると動かない電子レンジとか蓋が開いてると回らない洗濯機とか
家電分野はその辺しっかり作ってます。(起こしたら大ニュースだろうし、家電なら法令とかあるのかもね)


で、作る側とするとテスト段階ではミスしてくれるほうがいいんですよ。リハーサルなんです。もう失敗しまくってくださいと。
そうするとそのミスを未然に防いだり、発生してもセーフティに収められるように修正入れることができるのです。


そういう意味では何かを作る場合に限らず、失敗しても良いところで失敗してくれるのは重要なこともあるんです。


それにも関わらず、ミスが悪い、気合でカバー、たるんでるって片付けられちゃうと
折角露出した問題を隠蔽することになりかねないので余りよろしくないのです。


まあ上記の話だとタケルンバ卿とお相手の前提が「失敗しても良い状況」「失敗の許されない本番」で認識の違いはあったのかもしれないけど
正直精神論で片付ける方とは議論*1を交わしたくないと思っております:P


なんでもかんでもミスしていいとはさすがに言いませんが、ミス=悪という図式を取り、ゴミ箱に放り投げるよりは
折角ミスしたのだから有効に使うように考えて欲しいところです。

*1:議論ってか言い合いだろうけど