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製造業派遣禁止でいいの?

http://diamond.jp/series/inside/09_07_18_002/
単純に制度運用失敗したから禁止ね、はちょっと安直すぎじゃないかい。


最初に断っておくが、人件費削減名目で正社員絞って派遣で賄って、傾いた景気に合わせて派遣切って派遣村なる事態までなったことを肯定する気はサラサラない。
人材をスパンと切って、その後のことは責任持ちませんと行動してるのに、同じ口で愛社精神だの続けることに意義があるだのなんて言われても説得力なんて皆無ですからの。


派遣会社って実の所人材のマッチングをするという点で転職系の会社とあんまり変わりがない。
就職と派遣という制度レベルの違いはあるが、存在価値は上記に集約して差し支えがないと思う。


で、じゃあ派遣会社が取り扱う人材というのは誰が育てるの?という疑問に対して実はものすごく落とし穴があったりする。
情報技術系に限って言えば、少なくとも即戦力化までするほど人材を育てた上で派遣するところは見たことがない。
ひどい所は新卒に経験年数水増し*1して現場に送り込み、現場で育てさせるんである。


もちろん現場で、と言っても大抵は同じ派遣元からのメンバの一人として派遣され、周囲のメンバに教育されるOJTである。
OJTというと聞こえはいいが、単に現場に全部押し付けてるだけ。
現場の負担はもちろんだが、現場の中での慣習を叩き込まれていくが、それが教科書的に間違ったものであっても「これがうちのやり方だ!」というのもあながち少なくはない。


社内研修をしっかりやる会社もあるかもしれないが、大抵は月1くらい業務報告だの親睦会だの研修だのの名目で自社に呼びつけ
「問題があったらいつでも頼ってきてくれ!」という頼りない激励を受けて終わる。
稼働日20日中19日は派遣先にいるのに、あさっての場所に居る奴に何を頼れと言うのか。
まだ見えてない問題を把握して対応するという一番して欲しいことなど何も期待はできない。


とまあ前置き長くなったが、ここまで書いても単純な禁止には疑問符をつけておきたいと思っている。
というのは青写真段階での派遣制度はもっとメリットある制度だったはずだからだ。もちろん労働者自身にとっても。
派遣制度が間違いだという論調が強いが、個人的には人材教育の義務を明文化してしまえば良いのではないかと思っている。


つまり派遣会社に扱う人材に対する教育義務とその公開義務を設けておくのである。
この公開義務自体は宣伝効果ももたらす。どういう業種や職種を得意とする人材を扱うかを明確に出来るからだ。
同時に右から左へ人を手配するだけの派遣会社*2を淘汰することも可能になる。


とまあこんなことを考えてたりすると、単純に禁止なんかしても臭いものに蓋してるだけだよなあと思ったりするわけです。


*1:本人不在の経歴偽装

*2:問題化したのはこの層だと思ってます