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ポジティブさ

ポジティブは重要と言われて久しい。ポジティブな考えをしてアクションを起こすことで精神的に幸せになれるとかなんとか。


それそのものは確かにそうであって否定する要因はないのですが、どうも諸手を挙げて賛同できない感覚がずーっとあったりします。
一段掘り下げるとポジティブとひとくくりにできない部分があるのかなーという辺りでちょっと思考をだばぁしてみる。



まずポジティブさには、「何も考えてないポジティブ」「ネガティブ要素を否定したポジティブ」があると思うのです。
ただプラスなのか、マイナス×マイナス=プラスなのかという感じでしょうか。


主観ベースで申し訳ないのですが、この2種類のポジティブに対して私は後者の方が隙が少なくて信頼をおけるポジティブだと思っています。


前者は「大丈夫、大丈夫」と言いながらまっすぐ落とし穴に向かって歩くようなコント性が感じられるのです。
ドリフターズであればいかりや長介が苦々しい顔して終わる程度ですが、現実は大怪我することもあるわけで。


後者は程度差こそあれ、想定されるトラブルなどに対応できる手段を事前に考えます。石橋は渡る前に叩くものであって、橋が落ちてからでは手遅れです。
石橋を渡る前に叩くアクションこそネガティブの成せる業であり、叩いて大丈夫=ネガティブの否定が成立して渡る=ポジティブになるのです。


なので ポジティブシンキング☆ それそのものは良いことだと思うのですが、どうも「しっかり確認して場合によっては対応策を講じるべき個所を見なかったことにした」ポジティブシンキングが少なからずあるんじゃないかなあと思ったりします。*1
それで失敗してもポジティブポジティブ♪でめげないのは良いことですが、失敗の原因を把握して次回に生かすことは忘れてはならないと思っています。
少年誌でも以前に負けたライバルキャラに対して、主人公が新必殺技なりアプローチをかえた必殺技無しに再戦する話はないですよね。



もう一つはポジティブ100%で接してくる人自体が胡散臭い感じがしてならないのです。
本当にネガティブ要素やデメリットが全く無いなら素晴らしいのですが、概ねそれはネガティブ要素をただ見落としているだけか知ってて隠しているかのいずれかです。
大袈裟に言えば前者は盲目的な信者で、後者は詐欺師であり、その違いは一緒に落とし穴に落ちてくれるか、落ちる前に一人だけ逃げるかの違いです。
どちらにしても貴方が落とし穴に落ちる結果は変わらないと思います。



この辺りを考えるに物事には相応のネガティブが必要だと個人的に思っています。
ただ、それをアピールする必要はなく、頭の片隅に置いておけば良いと思っています。
逆にネガティブをアピールしている場合は、アピールをしているそれ自体が失策ではないか見直した方が良いと思います。



逆にネガティブ100%に接してくる人がいる場合、ただの破滅論者か全力で形振り構わず貴方を潰しに来ているのだと思うので
積極的に距離を取る方が良いかと思います。



若干蛇足ですが、自己啓発系だとひたすらなポジティブアピールが重要とかどの本にも書いてありますけど
あれって「個人の最適化」であって「集団の最適化」じゃないんですよね。


周囲もプラスにするポジティブであれば全然ウェルカムなんですけど、自分だけプラスで周りをマイナスにするポジティブは概ね周囲から「ウザい」と評されるんじゃないでしょうか。


と言ったところでチームプレイ重視の人がただのポジショントークだったり、自分の能力不足を隠すための方便だったりもするので
単純な二元論で切るとどっちもどっちという気もしますが。


ただ、自己啓発で個人を磨きつつ、ある程度の段階になったら集団の中の自分でどう集団に貢献するか、という観点の変化がないと
結局のところ個人の成長はそこで止まるような気がします。



「白黒をつける」なんて言葉がありますが、グレーのものに自分でつけるから白か黒に決まるのであって
最初から白黒がはっきりしすぎているのはちょっと警戒するくらいがちょうどいいんじゃないかと思います。

*1:うちの姉が割と実例持ちだったりします