優秀なエンジニアはどこにいるのか?

●震源地
http://togetter.com/li/51040


●とあるエンジニアの観点
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20100916/p1




個人的な結論はざっくり言えば人脈論、乱暴に要約すれば類友メソッド、つまり自身が優秀だと自他が認める人の周りに集まるんじゃないのかな。
自身ってのが個人だったり会社法人だったりするのだろうけど。

「企業は優秀な技術者から使い捨てにした...そして誰もいなくなった.」

トランプゲーム大富豪だと、全体戦略として中堅クラスのカード「6」〜「Q」辺りをどう捌くかが重要になるんだけど
企業の人材戦略って何も考えずに「Joker」「2」「A」から出していくことが多い。


当然プロジェクトの終盤には「2」や「A」の人が疲弊しきってて、上層がうわああとか言ってる。
もう時間がないから「2」の人来てくれーとか言ってる。
「2」の中の人はいい加減にしろよ、どんだけ酷使するつもりだって思ってる。


というわけでプロジェクトが終わると概ねなんらかの理由つけて「2」や「A」、もちろん「Joker」も消える。これ以上酷使されるのはごめんだみたいな空気残して。
結局会社サイドが「2」クラスの人を維持できるだけの対価(有形・無形問わず)を払えない。


現場サイドが「君みたいな人がいないと仕事に支障が・・・。」と言った片方で
予算握ってるとこが「給料は会社のルールに従って出すので、特別はありません(キリッ」という
みたまんまのダブルスタンダードでまともに対価払わないのが大企業のメソッド。


ちなみに「2」クラスの人に有形・無形はわからないがとりあえず対価出すのがベンチャー。
ただし突然「ごめん、今日で君の仕事終わりにして」って言い出す確率が存在する。


んで開発期間中に文句でない程度に働いてた「Q」〜「10」辺りがなんとなく保守フェーズを纏
めてたりするんだよな。


一応補足すると、ここで「Joker」〜「3」のランク付基準は

* せっかくなのでひとつ。「優秀なエンジニア」って何でしょうね。
* 総じて「優秀」ですが。企業側のニーズとして多いのは「コミュニケーション」「必須スキルを全て満たす」「自分から動く行動力」「日頃から勉強する」「メンバーの管理スキル」などなどあらゆるニーズを満たす、そんなスーパーマンです

をどれだけ満たすかを基準で。



んー、すいません、経営をしている身からみると、エンジニアの理想郷が必ずしも企業の成功という図式にはなりえない現実を垣間見ておりまして。 いや、理想を掲げる事を否定しているつもりではないのですが、どうにも仰ってる事と現実のギャップの間埋めが見えないのですよ。

こういうことをいう人もいるけど,経営者は十中八九エンジニアの理想なんて全く理解してないと思う.そもそも現場の人間と対話している経営者なんて見たこと無いぞ.

ここは埋まることのない溝があるんじゃないかな。現場の人間と対話する経営者が居ても。


エンジニアの理想郷を真面目に考えるとそれは商品/サービス開発部署じゃなくて研究部署になってしまう。
研究部署のアウトプットが企業の利益に貢献するかはギャンブルでしかないわけで。チップは1枚100万円とかそんな世界。分の良し悪しについてはコメント控えます。


経営者としては安定して売上/利益出したい(企業の成功)わけなのでここは突き詰めると永遠の平行線。あえてグレーで済ませる大人の世界じゃないかな。綺麗に言えばお互いの歩み寄りなんだけど。


ところで,こういう話題でグッタリするのが「優秀な技術者がどうやって生まれるのか」という過程を全く考えてないこと.


優秀な技術者を育てられる企業と育てられない企業がある.育てられる企業にいる優秀な人材が,たとえ引き抜きをかけられても人を育てられない企業(それは同時に技術者を酷使して使い捨てにするブラック企業であるかも知れない!)に,そう簡単に転職するだろうかと考えれば,答は自ずと出てると思うんだが。

経営者がこの言及に一切のコメントを付けないのは業界全体の問題として捉えた方が良いと思ってます。


人を育てても抜けちゃうからさーってのはあるけど
だったら「6」くらいの奴が使ったら「J」くらいの働きできるような社内システム整備して
「J」〜「K」くらいの奴を「A」〜「Joker」になる余力を残すようにしつつ、「A」〜「Joker」を温存する戦略練ったらいいんじゃないの。
そうやって「A」〜「Joker」を温存してれば、文字通り「A」3枚とか「Joker」が切り札になるのですから。