ネタ解説

http://d.hatena.ne.jp/rook5963/20061215


禁じ手とは思うけど、こんなこと考えて書きましたよと思ってもらえるとありがたい。


ユビキタス電子辞書と入れて近未来想定にしてあるんだけど
たとえ未来でも親子や世代間のコミュニケーションに悩むのは変わらないであろうという皮肉。
時代は変化するけど人は進化しない、という辺りかな。


そして技術が進歩してもそれらは何も解決しないという皮肉。
ほんとは翻訳機とかにしようと思ったけど、あまりにもシュールになるため電子辞書に抑えてみたり・・・。
(親子が翻訳機通して会話とか・・・)


さらにそういうことを商売にしてしまう世知辛さを全体に入れてみました。


んで、元アイデアはウェルドがコメントつけてくれた「ギャル語」を始めとする特有の言語から来てる。
一般的には日本語の範囲ではあるんだけども、特定の人しか通じない言語。古くは方言とか業界用語。最近は上記のギャル語とか2CH語とかね。
方言なんかは地域特有なので違うんだけど、ギャル語とかをみんななぜ使うかと言えば
「自分たちにだけ分かればいい、逆に他人(大人)に知って欲しくないから使う」んである。


その根底はお互いの仲間意識があって、自分たちにしかわからない言葉を使うから強烈にお互いを結びつける絆になる。
物の発想でいくと、特定の人だけの交換日記をしているのと効果は近い。
だからあの手の外野からはわかりにくい言葉は世代が変わっても生まれてくるし、中身が変わっても同じ位置づけの言葉は生まれてくる。


んで専門用語なんかもあるのに、若い世代がよく槍玉に上がるのは
ひとつは大人の世界では生まれにくい文化であることと、分別なく使うためマイナス面で目立つのがある。
大人では基本的に色んな人と話すため、「誰にでもわかる言葉」が必須となる。
そのため特定の人にしかわからない言葉は排除されていく傾向があるため、いざ大人同士の会話となると
わざわざわかりにくい言葉を使うよりは、面倒くさいため標準語でいいじゃん、となる。
大人にとって標準語は一番合理的なのだ。
子供にとっては広く色んな人に話す機会は少ないし、逆に大人からの干渉を避けたいと思うと自然的に特有の言語が生まれる。
だから彼らにはああいった言葉が一番理にかなっている。
ただ、それらを他の人にも通じるだろうと使ってしまったりするため反感を買うのだ。
横柄な外国人が自国語で道を尋ねるくらいに腹が立つのと同じだが、彼らにはそれを配慮するだけの物がないのだ。


ああ言った言葉を良く使う子は、基本的に大人(親・先生)が嫌いな子が多いんじゃないかな。
逆に(大人にとっての)良い子はああいった言葉はあまり使わないと思う。(こんな統計とか・・・ないよなあw)


ギャル語なんかを見て、なんであんな言葉使うんだろう?と思うのは貴方が社会人だからである。
ただそうやって話す子を見て怒ってはいけない。色んな不自由の中にある少ない自由の一つなのだから。
「その言葉では周りの人にはわかってもらえないよ」と一言添えてやれば良い。
その場で理解はしてくれなくてもいずれ身に染みてわかるようになるのだから。


まあもっともこういうことを商売にしてしまう世の中は世知辛いだろうなあ・・・。