鬼束ちひろのニューシングル

買ってみた。


「僕らバラ色の日々」と「Now」
後者は英語歌詞なのでコメントなし。前者は曲名に反して結構ダークな曲。
最近はアップテンポの曲を聞くことが多いけど、両方とも思いっきり沈んでいける曲。


2004年にシングルコレクションのリリースに関してレコード会社と揉めてから
以降全然追っかけていなかったけど、Wikipedia見る限りは活動はしてたみたい。


万人受けする曲ではないし、あんまり人に薦めることはしないけど
私はこの人の作る歌詞は好きである。
いや、好きというのも正確じゃない。この人にしか紡ぎ出せない言葉が歌詞に現れてるから聞くのかな。
アップテンポの曲でもどこか影があって、破壊的だったり神秘的な言葉が選ばれてくる。
そしてそこにものすごく込められた思いが乗って歌われるのは、聞いていて心地がいい。


あとやはりWikiを見て気づいたのだけど、この人は「異端者」なんである。
他人がどうとかそういう観点は持たず、自分が良いと思うモノを突き詰めていける人。
逆を言えば他人からの制約は受け付けず、時として制御が利かない危険人物扱いされる人でもある。
社会の中で生きるにはすごく不向きだとは思うけど、勝手なことを言えばそのままで居て欲しいと思う。


シンガーの宿命なのかもしれんけど、今の境遇が不幸であったなら、そうあり続けて欲しいと思うのは
中々酷なのかもしれないね。