ネットとリアルの境目

時間が空くと元ネタ忘れてしまう・・・。


リアルはリアル、ネットはネット。そんな常識は崩れつつある、というような記事をどこかで読んだ。
ネットが普及を始めてもう10年を超えているけど、ネットだから○○という論調がもう意味をなさなくなったと
ジャーナリストが認めたのかなと感じた瞬間だった。


まあ記事の上だしと片付けられないのが今の自分の現状だと再認識している。
顔すら知らなかった人と今はデスクを並べて仕事をしているのだ。当初は不思議な感じもしたが、慣れてしまえば何も変わらない。
包括的に知り合いなんである。ただ最初は顔も知らない知り合いだったという話だ。


ネットは暗い話題が何かと付きまとう。ある種そういう印象付けを狙っているかのように。
でも私はネットワークの先に居る人とつながったことで、今の自分があるとはっきり言えるし、そこから学んだことは沢山ある。
親と先生以外の大人を私にもたらしたのは、まだダイヤルアップでつなげていた頃のネットだったのだから。
それが当時の私のつまらない価値観を壊して、今の私の基礎を作り上げている。偉そう言えるほど立派な今ではないけれど。


私は本名とオンラインで使うハンドルネームである隠者・姜子牙を使い分けている。でも最近それらの境界線は薄くなった感じがする。
単に名乗る場が変わったときに名乗る名前を変えている程度なのだ。
リアルの私しか知らない人、ネットの私しか知らない人、両方を知っている人。単に属するコミュニティの違いでしかないのではないかなと感じ始めた。
両方を知っている人は、私が属するコミュニティに複数被っているという話なのだ。


顔も本名も知らないゲーム上の知り合いが、私が持ちかけたリアルの相談に応じる。
10年前に何の不思議も感じずしていたことを、今日までの日常がそれを珍しいことだと私に教え、今日それを尚も実行する。


それを否定する人はいるかもしれない。なら、取って返してこのすばらしさを知らないことを損してると教えてやろう。
玉石混合どころか玉刃混合の世界だけど、その玉は否定している限り得られない。