ワークシェアリング

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090108AT3S0800B08012009.html
オランダモデルなりドイツモデルなりをすんなり適用する流れでいけば
かなり色々改善されるだろうけど・・・。


オランダモデル(ワッセナー合意)の合意内容としてWikipediaから引用

1. 労働組合は賃上げの抑制に努める
2. 経営者は雇用の維持と時短につとめる
3. 政府は減税と社会保障負担の削減、財政支出の抑制につとめる。また企業投資の活性化による雇用の増加を促進する。

怖いのは2の「時短」だけスルーして適用すると、過去にワークシェアリングをやろうって叫んだ時と同様にサービス残業を肯定化する流れになること。
教科書どおりにいけば残業はなくなるはずだけど。


仮にオランダモデルをそのまま適用して、机上どおりのプラス効果が得られたとすると
各人の余暇が増えるため
・消費が増える。
・(+少子化対策?)
・勉強は自己啓発に時間を当てられる。
とははじき出せるけども


懸念になるのは
・そもそも懐さぶいのに賃金上がらず(むしろ手取りは減る)時間もらったって消費できねーよバーロー
・パートや平社員級は休み取れるけど、管理職級は代替が効かず休めないどころか、単純に人が増えて管理手間倍増
(同様に重要な役割を担ってる人が休めないことに変わりはなく、周辺が居たり居なかったりで返って仕事が進まないというオチ)
・社内ニート(年齢的に窓際族かもしれんが)倍増
辺りですかね。


しかし、ネタ元の労使フォーラムの基調講演の全文は見当たらず色んなニュースサイト見比べてるけど言葉拾うと
「ベア困難」
「(経営者は)雇用の安定に最大限の努力を注いでほしい」
「(各企業は)今回のような経済危機のときにこそ労使関係の真価が問われる。存続と中期的な発展をみすえながら交渉に臨んでほしい」




(*'▽')なんでこの人他人事なの?




「一人に集中しがちな労働負荷を複数人に分散させることで、個々人の負担を減らしつつ、広く雇用を確保するようにしましょう。」
くらい言えないですかね。そうすれば色々追っかけて制度や方式固まっていくでしょうに。


上の3言をまとめると「賃金アップ困難。後知らねー、よろしく。」としか言ってないわけで。
ワークシェアリングも言葉は持ち出したものの、どのモデル適用とか、どういう方式とか提示したとは書いてないから
一言で決まる単語持ち出しただけっぽい気がしてならないな・・・。


毎度のことだけど、このお手洗いに流して欲しいわ、この人は。