Goは流行るか?

http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20403603,00.htm
個人的な予想になるが結論としてJavaに匹敵するレベルで流行るのは無理だろう。


Go自体の機能性、コンセプト(ネイティブコードに主眼を置いた言語)、完成度諸々込みで悪いどころか
もっと使われて然るべきとは思う。
でも流行る、というより使われていくかどうかは別の要素が絡むからそれを考えるとしんどいんじゃないかなと。


それは「Go」を使わなければならないプラットフォームが生まれる可能性が低いことにある。
どちらかというと技術的な要件というより営業的な要件になる。
JavaはSun Microsystemが積極的に売り込んで囲い込みをしていった上で、言語の機能性や完成度が認められて普及した面がある。
(それ以上にネーミング概念やドキュメント生成ツール、テストツールを標準で持ったことも大きいけど)


じゃあ「Go」をGoogleが支援して売り込むか、と考えるとこれはあまりにないだろうと思う。Googleは能動的な営業活動が上手ではない。
せいぜい囲い込めるのは携帯に乗ってるLinuxカスタムのAndroidと、あるかどうかもわからないChrome OSくらい。
しかも下手したらJavaのVMが乗っかったらJavaでいいじゃんで片付けられる可能性もある。


余談になるが「Go」と同じコンセプトで作られた言語にD言語があるけども、これは悲惨なほどマイナーである。
未だC++で作っているようなネイティブコードのプログラムをJavaに匹敵する言語機能を備えたものに置き換えることを目指し
言語もVer2を超えたがプログラマ内でも知らない人が多いくらいである。


じゃあこれら言語は消えていくのか?というと、そうとも思っていなくて実は組み込み系(機械制御のプログラム分野)で流行る可能性があると思っています。
組み込み系もJavaで作るところが増えたらしいが、申し訳ないが動作が遅いんである。
切符の販売機も画面をHTMLで綺麗に作って内部制御をJavaで〜なんてのもよく見かけるが、恐るべき反応速度の遅さである。
ノスタルジックな雰囲気すらある液晶画面一つ付けてない旧型の販売機の発券の早さと比較すると段違い。


なので特に動作速度が要件に乗っかってくるような組み込み系から使われだして、そのまま組み込み系分野一帯で使われていく可能性があるのかな、という予想をしてます。
Androidを機械のOSとして使ったという例もあるらしいので、その辺りは増えていくんじゃないかなと。
先の切符を例にすると販売機はまあいいとして、自動改札の方は切符入れてから or 非接触型ICカードを認識してから何秒以内にゲート開けるかNG出すかという要件があると聞いてるので、新型自動改札を作ってるとこが喜んで使うかもですね。
(確か1.5秒とかそんな要件だったはず。それより遅いと足早の人が歩いて通過できないから)


とりあえず生暖かく見守る方向で。