Windowsのミラーボリューム(目的)
手順回りは別エントリでやるとして本項はその目的などを記載します。
- ミラーボリュームとは
PC上のデータ保存をするディスクにデータを保存・変更・削除する際に
2箇所同時に行うことで、片方のディスクに異常が発生した場合でもデータを消失しないように
なります。*1
- 用意するもの
PCにディスクを2台接続するようにします。ノートに外付けHDDやUSBでもできないことはないですが使い勝手が現実的ではないため、最低限はデスクトップ型のものにディスクを追加するのが一般的になるかと思います。
基本は同じ型のディスクを2台接続します。ミラー元以上の容量があれば基本大丈夫だと思いますが、以前にセクターサイズの差異でミラーボリューム作成に失敗しているので余計なトラブル回避のため同型が推奨です。
- メリット
データを消失しづらくなります。
- デメリット
通常の使用の仕方に比べて、容量が単純に半分になります。
うちの環境の場合2TB+2TBのディスクでミラーを組んでいますが、書き込み可能なデータ量は2TBです。
- USBメモリにファイルコピーしてバックアップと何が違うの?
データをコピーしているという点は一緒です。
ただし一切私自身は意識せずリアルタイムで行われるようになるため、手間が省けるのと
不意の故障が起きた場合にデータを最新のまま保持しておくことが可能です。
- 間違って変更したり削除したファイルを戻せたりする?
戻せません。変更や削除したことを2台とも即時に反映するためです。
- そういうツールはないの?
「構成管理ツール」ないし「構成管理システム」を入れてください。
ミラーボリュームはその目的には不適当です。
- デスクトップPCじゃないとできない?
「RAID1」もしくは「ミラー機能」を持つNASを使う、もしくはGoogleドライブやDropBoxなどを使うと良いかと思います。
前者は単純に費用と設定手間がかかる、後者は安価もしくは無料ですが運営会社の理由で使えなくなったりデータ漏洩のリスクがあります。
現在のご時世を考えればミラーボリュームを使うこと自体が割と古臭い方法です。
- なんだおっさんか
その通り。
*1:厳密には消失の確率を大きく下げるもので、確実にこれでデータが消失しないわけではありません