デモを見た

まあ昨日の話なんだけど。
デモ見てヴァーってなった後に瀬戸焼のタヌキ見てほんわかしたわけですが。


まあ派遣切り反対・内定取り消しやめろ・消費税増税反対・首相がどーとか叫んでた行列を昨日見たわけです。


(;'-')とりあえず不満ぶちまけてるくらいにしか聞こえないんだけど
(;'-')増税しないなら、それを補填する金はどこから出すんだよ


一応列の末端に警察がついてて、ちゃんと届出したデモ行進ではあったようなのですが
まあ内容はとりあえず言いたいこと言ってるだけっぽかったです。
中曽根OFFなんかも警察公認だったらしいので、事前にいついつどこでこういうことやるよ!って言っとけば
よっぽどのことじゃない限りこういうことは可能みたいですね。


で、そのデモを横目に通り過ごした後に、全然無関係の車に「人民の手による国政を」みたいなコピー書いた車が通っていったのですね。


この一連の流れをよくよく考えてみると、こういう場で言われる「国民」はただのバズワードなんだと思ったわけです。


デモ行進に参加してるのも国民なら、それに内心で突っ込みいれてる私も国民の一人なわけだけど
私は全くそのデモの内容に賛同してないのですね。(別に反対もしないけどさ)


派遣だって元々の発想は「業務量は一定じゃないが、正社員ベースだと人員を簡単に増減できない」という問題から
業務量の多い場所へ人を派遣することで、人員の安定化を図ろうって辺りがベースだし
個人的には派遣切り問題は、色々な仕事を見つけてきて派遣するという前者部分を大手企業から流してもらうことに
依存しまくってた派遣会社の怠慢も無くは無いと思ってたりします。


とまあこんな感じに突っ込み入れまくりなので、国民なんて大雑把な枠で括ってもあっちとこっちで好きなこと言って終わるだけじゃないかなーと思ったりするわけです。
衣食住と安全がとりあえずなんとかなっちゃえば、そこから先は千差万別になりがちですしね。(参考:マズロー欲求段階説


って考えると時折聞く「国民が〜」という主語は果たして国民のどこら辺の層を指して言ってるのかが気になるわけです。
単純に住んでる地域だとか、年齢だとか、まああとは主義主張なんかで色々分かれていくと思うのですが。
こういう政治的な場でしょっちゅう使われる単語の割に、これほど何を指しているか不明瞭な主語はないと思うのですね。
(しかもタチ悪いのは「貴方に向かって言ってるんですよ」なニュアンスを含みながら言うから、
聞く側で思い込みが出たり、言う側は自己正当化が出せる)


なので、Wikipediaの「バズワード」より引用

「バズ(buzz)」という言葉は、もともと、蜂がブンブンとうなり続けている様子を表しており、そこから派生して、世間の群衆が噂話でざわめいている状況を表す言葉として使われている。つまりバズ・ワードとは世間、あるいは業界一般などの一定の一般的なグループの間で喧伝されてはいるが、その実態が明確ではない言葉を表している。


結果として、その分野に明るくない人にイメージだけを押し付けたり、「よくわからないが凄そうなこと」を想起させることを目的とした宣伝文句として使うことも可能であり、言葉だけが先歩きして広まることも多いため、事情を知らない多くの人は価値のある言葉として捉えてしまうことがある。

と感じてしまった次第であります。